〜北海道便り3月初旬~北海道いろいろ串揚げ
最後の悪あがきなのか、2日間雪が降り続き70センチまで減っていた積雪量が130センチを超えた朝、新雪に足跡がありました。たぬき?きつね?
アライグマではないことをつい祈ってしまいます。
アライグマならば駆除対象になってしまうので仕掛け罠などを設置しなければなりません。
姿を目撃するまでは静観しましょう。
暖かい地方では早咲きの河津桜が咲いているというのに、北海道はウンザリするほどの雪に悩まされています。
もう、南に行きたい!南へ!そうだ!南の酒を呑もう!
どこでどう繋がってその発想になるのか、自分でも呆れながら芋焼酎を買いに行きました。
南の地、鹿児島産芋焼酎「くじら」。
南の酒だ!
芋焼酎には何故か揚げ物がよく合います。
揚げ物、揚げ物、、、
とりあえず産直のお店に寄ってみましょう。
春らしい野菜はまだ並んでいませんが、冬ならではの野菜は豊富です。
冬の軟白ねぎ
軟白ねぎは食感も甘みも柔らかなねぎです。
冬の軟白ねぎは農薬いらずで安心安全、そのうえ甘みがたっぷり。
値段は普通の長ねぎよりやや高めなのですが、白い部分が長く、青い部分も全部使えるので割高感はありません。
生でも、焼いても、煮ても甘くて美味しいねぎですが、今日のミッションは揚げ物です。
ねぎに豚肉を巻いて衣を付けて揚げたら美味しそうです。
豚肉が剥がれないように爪楊枝で留めて、、、ならばいっそ串に刺して揚げてしまおうか。
いろいろ串揚げにすればたのしそうです。
そしてザクザク切った甘い越冬キャベツと一緒に食べたら油物の罪悪感も軽くなりそう。
北海道いろいろ串揚げ
<材料> (各6本分)
軟白ねぎ 1本
豚肉 ローススライス4枚
イカ 1ぱい
焼海苔 2分の1枚
帆立 6個
大葉 6枚
山芋 200グラムくらい
ベーコン 3枚
<作り方>
軟白ねぎ豚肉巻き
軟白ねぎ1本に豚肉をクルクル巻いていき、一口分づつカットしたら、豚肉がはがれそうな部分に串を刺していきます。
串1本に2個くらいが食べやすい目安です。
ほたて
帆立は2枚におろす要領で切り目をいれたら、大葉を挟み、串に刺します。
イカ海苔巻き
イカは処理済みのいかに焼海苔をのせて、巻き込んでいき、これも一口分づつカット、串刺しです。
長芋ベーコン
長芋はベーコンの幅に合わせてカットし、半分のベーコンを巻いていき、串に刺します。
これで4種類の串揚げが完成です。
海老、ササミ、蓮根、椎茸なども作りたいところですが食べきれる量を考えたら、今日はこれくらいでしょうか。
それぞれ小麦粉、卵、パン粉の順で衣をつけました。
つけダレも串に合わせて4種類用意してみました。
つけダレ
・ポン酢
・和風だれ
・塩コショウ
・ウスターソース
この他にカレー塩、抹茶塩、タルタルソースなど、食材にあわせて用意すると飽きずに楽しく頂けます。
テーブルセッティングができたところで揚げていきます。
深川産の米油
今日使うのは隣町、米どころ深川産の米油。
深川油脂工業という会社の良心的な商品です。
北海道産の米糠から丁寧に作られた米油は揚げ物にぴったりでサラリと揚がり、しかも沢山揚げてもへたらず仕事をしてくれる頼もしい相棒なのです。
パチパチと油が爆ぜる音が食欲をそそります。
4種類揚がりました。
面倒でも第二弾、三弾はまたその都度揚げることにしましょう。
多少の労力は致し方ないところと割り切ることも大事です。
何しろ揚げたてにかなう調味料はないのですから。
芋焼酎の水割りを用意して、
「頂きます!」
まずは軟白ねぎの肉巻。和風だれが合います。
豚肉の食感と軟白ねぎの柔らかな食感が思っていたとおり絶妙なバランスです。
ねぎの凝縮した甘みが圧倒的。
そこへ芋焼酎をグビリ。顔がにやけます。
イカは?これはポン酢かな。
一口、しまった!イカの身に切り目を入れ忘れています。
そのせいで少し口当たりが硬めになってしまいましたが、焼海苔の磯の香りが帳消しにしてくれます。
焼海苔、いい仕事してくれます。
次回は切り目をいれわすれないようにしましょう。と、グビリ。
そうそう越冬キャベツも忘れずに塩コショウでパリパリ。
帆立、カリッとあがった衣からしっとりした帆立が顔を出し、大葉の香りがポイント高めにしあがっています。
長芋はシャキシャキ感が残る長芋にはっきりした味のベーコンがよく合います。
美味しい、美味しいと、グビリ、グビリ。
パクパク、グビリ、パリパリ。
繰り返しているうちに南のお酒のおかげでしょうか、雪に抗う気持ちは捨てよう、と思っていました。
春は確実に歩を進めているはずです。
雪だけじゃなく、無駄にいろいろ抗うのはやめよう。
こころゆくまで高カロリーを、串揚げを食べるのです。
雪にも油にも抗がわない、穏やかな夕食でした。
ごちそうさまでした。