〜北海道便り5月下旬~ふたつのおつまみアスパラ
5月下旬。地元、江部乙の丘陵地が鮮やかな黄色にそまりました。
満開の菜の花が初夏の日差しを受け、眩しそうに風に揺れています。
北海道ではこの時期、露地栽培のアスパラが最盛期を迎えます。
この日もハネ品のアスパラを求めて、お世話になっているほりぐち農園さんに伺いました。
ハウス栽培のアスパラももちろん美味しいのですが、露地栽培のアスパラは太陽の光をたっぷり浴びて、甘みが凝縮され格別の美味しさです。
畑のアスパラは太陽に向かってすくすく背丈を伸ばしています。
このところ毎日アスパラが食卓に登場しています。
焼く、茹でる、揚げる、炒める、と様々な調理方法で楽しめる期間もあとわずか。
今日はどんな形にしあげましょうか。
気温が25度を越え、突然夏になったかのようなこの日。
気温の変化に体がおいつかないのか、お昼に食べた「濃厚北海道味噌ラーメン」のせいなのか(たぶんこれ)あまりお腹はすいていません。
でも喉は乾いています。
冷えたビール…
冷えたワイン…
炭酸割りの麦焼酎…
どちらにしても欲しいのは酒のつまみ。
暑さを感じたこんな日には、つめたく冷やした「アスパラとスモークサーモンのガーリックオイルサラダ」、
多少のボリュームも欲しいので、アスパラを春巻きの皮で包んだ「アスパラの変わり春巻き」もつくることにしました。
アスパラとスモークサーモンのガーリックオイルサラダ
材料
スモークサーモン切り落とし 40〜50グラム
細めのアスパラ 10〜12本
ミニトマト 2〜3個
調味料
オリーブオイル 大さじ4
レモンしぼり汁 小さじ2程度
ニンニク ひとかけ
塩コショウ 適量
赤唐辛子 お好みで1本
アスパラの変わり春巻き
材料
太めのアスパラ 10本
春巻きの皮 10枚
生ハム(ベーコン、ハムでも)
8〜10枚スライスチーズ 4枚〜8枚
つけダレ
スウィートチリソース、塩コショウ、マヨポン、辛子醤油などお好みのものを。
冷たいサラダから作りましょう。
アスパラは茹でてさましておきます。
お好みですが、かために茹で上げたほうがアスパラの甘さが引き立ちます。
フライパンにオリーブオイルとスライスしたニンニクを入れ、(お好みで赤唐辛子も)
弱火でじっくり風味を出していきます。
焦げ目が付き始めたタイミングで火を止め、そのまま粗熱がとれるまで放置します。
粗熱が取れたらべつの容器に移し冷まします。
冷やしている間に春巻きの準備をします。
根本を少し切り落としたアスパラに生ハムを巻き付けていきます。
同じようにチーズも巻き付けます。
綺麗に巻きつける必要はありません。
春巻きの皮で包むことで不器用さを隠してくれます。
このアスパラを春巻きの皮で包みます。
チーズアスパラは特にしっかり巻いてください。
隙間があいていると溶けたチーズが流れ出てしまいます。
巻き終わった春巻きを油で揚げていくか、タップリめの油で揚げ焼きしていくか、その時やりやすい方法で構いません。
今日は揚げ焼きにします。
油はサラダ油などで良いのですが、今日は米油とオリーブオイルをブレンドしました。
揚げ焼きしている間に冷やしておいた先ほどのアスパラ、スモークサーモンをボールに移し、出来上がったガーリックオイルとレモン汁、塩コショウでざっくり混ぜ合わせたらサラダが出来上がりました。
彩りでトマトも添えて見た目も華やかに。
春巻きも、うっすら焦げ目が付いたら出来上がりです。
ほぼ出来上がりのタイミングは同じになりました。
ビールを飲みながら作業をしてしまったので、ワインを開けましょう。
ハレの日用の山崎ワインが冷蔵庫で冷えています。
初夏の風が吹き、菜の花が満開になり、美味しいアスパラが食卓に並んだのです。
こんな一日はまた1年待たないとこないので、むりやりハレの日にしてしまいましょう。
空知の銘酒 山崎ワイナリーのソービニヨンブラン。
嬉しいハレの日にぴったりのワインです。
いただきます!
サラダ…美味しいけど、少しレモンが足りない気がしたのでレモンを追加。
味が締まりました。
アスパラとスモークサーモンを一緒に味わいます。
歯ごたえの残ったアスパラと柔らかなサーモンがバランスよく口の中でほどけていきます。
そして冷たいワイン…ただただ旨い!
春巻きは熱々です。
チーズ巻は少しだけスウィートチリソースにつけてパクリ。
パリパリの皮と、とろりチーズにシャッキリアスパラ、それぞれの舌触りがまとまり絡まり、上出来の酒のつまみ。何だかおしゃれなワインバーの一品を頂いているような気がするのは、ワインが血管にゆっくりまわってきたからでしょうか。
旬の野菜をおもいきり楽しめる季節を今年も迎えることが出来ました。
美しい北海道の景色と美味しい北海道の楽しみはつきません。