おいしい味噌汁の作り方 基本とコツ
特別なごちそうはなくても、ご飯と味噌汁がおいしいとうれしいものです。味噌は日本人の胃腸に合った発酵食品なので、毎日の食卓にぜひ取り入れてください。今回はおいしい味噌汁の作り方をご紹介します。
基本の分量
味噌汁はだし汁1カップ(200ml)に対して味噌大さじ1が基本の分量です。これは具を煮ている間に煮詰まる水分を考慮しています。だし汁の10%量のみそを入れると覚えてもいいです。
また、赤みそは少なめに、西京みそは多めにと、みその種類によって量を加減して下さい。
水分の多い具には、味噌を少しだけ多めに入れるのもポイントです。
粉末だしを入れるときは味噌を減らす
粉末だしには塩分が含まれている場合があるので、使用するときは味噌を2/3量に控えて下さい。
だし入り味噌を使うときは、改めてだしを入れる必要はありません。
種類の違う味噌を組み合わせて
産地の違う味噌を組み合わせるとコクと深みが増します。合わせみその場合も、別の味噌を加えてみるとまた違った味わいになります。具材に合わせてブレンドを変えてみるのも楽しいです。
相性のいい具の組み合わせ
味噌汁の具は、性質が異なるものを組み合わせると味わい深くなります。
反対に、どちらも甘い「玉ねぎ×さつまいも」などだと、締まりがない味になってしまいます。
おいしい具の組み合わせをいくつかご紹介します。
- じゃがいも×わかめ(畑のもの×海のもの)
- あさり×みつば(海のもの×香りのもの)
- キャベツ×油揚げ×長ねぎ(歯ごたえ×コクのもの×香りのもの)
- なす×みょうが(畑のもの×香りのもの)
おいしい味噌汁は80℃
味噌汁を作るとき、味噌を溶き入れたあとは沸騰させてはいけません。
これは味噌の香りを逃さないためもありますが、おいしい温度帯で食べるためでもあります。
湯気は立っているけれど熱すぎない、旨みを感じる温度で召し上がって下さい。
自分で作るインスタント味噌汁、味噌玉
忙しい朝やランチタイムに、味噌汁をプラスしたいときに活躍するのが味噌玉です。
味噌汁一杯分のみそと具、お好みで顆粒だしをラップでまとめてまるめておくだけです。
飲みたいときにお椀に入れ、お湯を注ぐだけでできあがります。
乾燥わかめや高野豆腐など、傷みにくい具にすれば、お弁当にも安心して持っていけて便利です。いくつか作って冷蔵保存しておくと重宝します。
さいごに
シンプルながら奥が深い味噌汁。
旬の野菜を具にしたり、オリジナルブレンドの味噌を作ったりすれば、味わいもまた変わってきます。
基本とコツをつかんだら、それぞれの「我が家の味」を見つけてみて下さい。
参考文献:石澤清美監修(2014)『料理をおいしくする 本当の正解278』ぴあ株式会社