たけのこのあく抜き たけのこご飯のレシピ
たけのこのあく抜き たけのこご飯のレシピ
たけのこが八百屋やスーパーに並びだすと、春になったなと感じます。
とれたてのたけのこは、あく抜きの手間はありますが、パックや缶詰とは違った新鮮な春の味。
ぜひ短い旬のあいだに、春の芽吹きを感じられる味を楽しんで下さい。
たけのこの旬はいつ?
スーパーで一般的に多く販売されているのは、孟宗竹(もうそうちく)という種類で、3月~5月頃が食べ頃です。
たけのこの味を左右するのは?
たけのこの味を左右するのは、鮮度です。収穫後は時間の経過とともに硬くなるので、昔から「たけのこを掘りはじめたら、お湯をわかしておけ」と言われるほどです。
収穫直後のたけのこは、えぐみもほとんどありません。スーパーで売っているものは、朝とったものでも数時間は経っているので、あく抜きが必要です。
おいしいたけのこの見分け方
- 穂先の色が黄色いもの(緑や黒っぽいものは育ちすぎ)
- 根元の切り口の色がより白く、みずみずしいもの
- 重くて形がずんぐりしているもの
- 外皮が薄い茶色のもの(濃い茶色のものは身が固い)
- 泥が付いている場合は、泥が湿っていて乾いていないもの
- 根元の赤い粒々が小さくて少ないもの(黒い粒々は時間が経っている)
たけのこは買ったらすぐあく抜きを
たけのこは、買ってきたらすぐにあく抜きするのがおすすめです。
生のままだと、冷蔵庫に入れていてもだんだんとえぐみが強くなっていきます。
たけのこのあく抜きに米ぬかが必要なわけは?
たけのこのえぐみ成分であるシュウ酸が、米ぬかに含まれるカルシウムと結合して中和されるため、えぐみを感じにくくなります。
また、米ぬかに含まれる脂肪分やアミノ酸が、たけのこの繊維を柔らかくして、旨味を引き出す作用もあります。
米ぬかの購入場所 米ぬかの代用品
米ぬかは、スーパーや米屋で100円程度で手に入ります。
ない場合は、米のとぎ汁や生米で代用できます。
たけのこのあく抜きの方法
- たけのこはよく洗って泥を落とす
- 皮付きのまま穂先を斜めに切り落とす
- 皮に切れ目を入れる。切り口から縦半分に包丁を当て、皮の表面から中心に向かって1/3程度(身に届かないくらい)に1本の切れ目を入れる
- 外側の皮を2~3枚むく
- 鍋にたっぷりの水をはり、米ぬかとたけのこを入れて茹でる
- 強火で煮立ったら、中火にして落としぶたをして1時間程茹でる(アクが浮いてきますが、米ぬかに吸収されるのでとる必要はありません)
- 根元に竹串を刺してスーッと通ったら茹であがり。(大きいものや古いものはさらに時間がかかります)
- そのまま冷めるまで放置する(水にさらしたりして早く冷まさないこと)
- 冷めたらよく水洗いし、縦に入れた切り込みから皮を開くようにしてむく
たけのこの保存方法
あく抜きしてまだ料理に使わない分のたけのこは、たっぷりの水に浸して冷蔵庫へ。
毎日水を変えれば、5日~1週間程度持ちます。時間とともに風味も損なわれていくので、できるだけ早めに使い切って下さい。
たけのこの部位別 おすすめ調理法
たけのこの穂先部分
最も柔らかく、おいしいところと言われています。
酢の物や和え物、素揚げなどに向いています。
たけのこの中央部分
身がしっかりしているので、歯ごたえがよく、幅広い調理に向いています。
煮物や炊き込みご飯、焼きものなどに向いています。
たけのこの根元の部分
繊維が多く硬いので、薄切りにして使うのがおすすめです。
煮物や揚げ物、炒め物に向いています。
たけのこご飯の作り方
材料
-
【A】
- 茹でたけのこ…100~150g
- 油揚げ…1/2枚
- 醤油 …大さじ2
- 酒…大さじ1
- 米…2カップ…
- だし汁…2カップ
作り方
- 米を研いで30分以上浸水させる
- 油揚げをザルに乗せて、熱湯をかけて油抜きし、短冊切りにする
- たけのこの穂先は縦半分にし、繊維に沿って5~6mm幅に切る。中央部分は繊維を断つように横に5~6mm幅のいちょう切りにする
- ボウルに【A】の材料を入れて10分ほど漬け込む
- 浸水した米をザルに上げ、水気をしっかり切る
- 炊飯器に米と4を入れ、2合の線までだし汁を加えて炊く
- 炊きあがったら10分くらい蒸らして天地を返す
まとめ
たけのこは、春らしい味覚を楽しめる旬のものです。ぜひいろいろな調理法で味わってください。
参考文献:広田千悦子(2004)「おうちで楽しむにほんの行事」技術評論社