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料理

〜北海道便り 6月初旬〜菜の花とアスパラガス

2021.06.03

今年も丘陵地の広い畑があざやな黄色に染まりました。
そして菜の花が満開になると、歩調を合わせるかのように露地栽培のアスパラが最盛期を迎えます。

今日は毎年楽しみに待っていてくれる東京の友人に送るため、 農家さんへ向かいました。



育ってます!育ってます!
畑には食べごろのアスパラがニョキニョキと元気よく伸びていました。

この季節、北海道のアスパラはハウス栽培、露地栽培もしていて、農家さんによって味が微妙に違います。



我が子のように


わたしが毎年楽しみにしているとびきり美味しいアスパラは「ほりぐち農園」にあります。
「ほりぐち農園」さんは、100年続く稲作農家さん。
自家製堆肥、海藻肥料、魚カス、有機石灰などで土作りからこだわり、温度、水の管理も徹底し、長年にわたって培ってきた豊富な経験と知識と愛情で、我が子のようにアスパラを大切に育てあげます。




友人宅に送るアスパラは味はもちろん、姿形も格好良いものを送ってもらう約束をし、わたしは外品を頂きました。

外品とは味は他とかわらず良く、ただ、少し筆がまがってたり、少し長さが足りなかったりするもので商品にならない品のことです。
まったく問題なし!今年も美味しいアスパラをいただけます。


万能!アスパラガス!


アスパラはいろいろな料理に合います。主役にも名脇役にも変幻自在。
お馴染みのアスパラベーコン、サラダ、肉巻き、胡麻和え、てんぷら、カニあんかけ、牛肉とオイスターソース炒めなどなど。
和食、洋食、中華、どんな調理方法でも美味しい、万能野菜です。


タラとアスパラガスのアクアパッツァ


今夜は少しおしゃれにイタリアンにします。
アスパラをたっぷりいれて、タラのアクアパッツァをつくります。
タラは一年中美味しく安くてありがたい。
豪華な感じにしたい場合は鯛やいさきもよいですね。
カレイのほか白身魚や鮭でも美味しく出来上がります。



材料:
アスパラガス、真鱈の切り身、北海アサリ、ミニトマト

下ごしらえ:
たらに塩コショウを強めにをふり暫く置きます。
アサリは塩抜きし、擦り合わせておきます。
ミニトマトはへたをとりフォークで穴をあけます。
アスパラは細いものは半分に、太いものならば長めの斜め切りにします。

準備ができたら、早速調理開始です。



フライパンにオリーブオイル、にんにくスライスをいれ、香りがたってきたらたらを皮目からじっくり焼きます。



焦げ目がついたら、ひっくり返して、周りにアスパラ、アサリ、ミニトマトをいれ、水、白ワインを2:1の割合でヒタヒタより気持ち少なめに注ぎます。
アスパラは火を入れすぎるとせっかくの風味、食感が損なわれるので、太さで入れるタイミングをみてください。




蓋をしてあさりのくちがあいてきたらスープの味見です。
塩コショウを適量いれ、お好みの塩加減に。
お皿に盛りつけ完成です。

調理時間5分、下ごしらえの時間をいれても15分もかかりません。

時間のない時のオススメ料理ですが、出来上りは手間暇かかっているように見えるところが嬉しいメニューです。



では、温かいうちに頂きます!
たらはふんわり、アスパラはシャキっと、ミニトマトは甘く溶けます。
周りのスープをバゲットを染み込ませると、いろいろな食材の旨味が溢れます。
ついつい漏れる「おいしいー!」です。



季節に添って暮らす


菜の花が綺麗に咲いているのは2週間ほど。
同じ季節に目と舌を愉しませてくれるこの期間、天気がよければ散歩をします。
青空の下の黄色い菜の花はただただ美しく、気持ちも前向きになるような気がします。

アスパラの季節は5月初旬から同じく2ヶ月ほど。
その間は毎朝、毎夕ご飯に必ずなにかしらのアスパラ料理が登場します。
その他の季節にアスパラが食卓に上がることはありません。
北海道に住んでから自然とそうなりました。
季節に添って暮らす事が当たり前になるようです。

菜の花! アスパラ!ほりぐち農園さん!ありがとう!

今夜も感謝の食卓でした。

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