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〜北海道便り10月下旬〜葡萄ソースのチキンステーキ

2021.11.04

10月下旬。木々の色も鮮やかな色から枯れ葉色に変わっていきます。
晩秋の空気が日に日に濃くなるこの時期、ヴィンヤード(ぶどう畑)では収穫作業が大詰めを迎えています。


近年、北海道では各地で盛んにワインがつくられています。
私が居住する空知でも、栗沢、岩見沢、歌志内などにワイナリー、ヴィンヤードが点在し、それぞれが丁寧に葡萄を育て、個性的なワインをつくっています。



えべおつWein(ヴァイン)

そして地元、滝川にはえべおつWeinのヴィンヤードがあります。
醸造4年目で現在、葡萄の木は6400本で2.4ha。

発足当初から周囲から大きな期待が寄せられ、収穫の時期は地元の方々がボランティアでお手伝いをしています。
私もそのうちの一人、ヴィンヤードは我が家から歩いて15分ほどの近さということもあり、昨年から収穫のお手伝いをさせていただいています。

(えべおつWeinさんの情報はFacebookにて公開されています。)

<えべおつWein Facebook>




今年の葡萄

(2021.6 蕾の葡萄)


6月下旬頃から葡萄の蕾が膨らみ始め(蕾の時から葡萄の形をしているのがかわいい)7月には小さな花が房の形に咲いて行きます。
それぞれの房に実をつけた葡萄は9月には立派な葡萄になり、甘みを閉じ込め、色づき始めます。
そして10月、一日一日育った葡萄はやっと収穫されるのです。

今年は猛暑と雨不足で日々の水やり作業にずいぶん時間と手間をかけたそうですが、それでも収穫量にはかなりの影響があったとのこと。

ただ、寒暖差が大きかったことが幸いしてやや小粒ながら糖度が高く酸味とのバランスに優れた葡萄に育ってくれた、とオーナーの高橋さんはにこやかに話して下さいました。

「今年のワインはアルコール度数が少し高めになるかな。」

楽しみです!大いに期待しております!



ぶどうの収穫最終日


10月初旬にお手伝いさせていただいたときはピノ・ブラン(白)の収穫でした。
ほんのりピンクの可愛らしい白葡萄。



今日は濃い紫のピノ・ノワール(赤)です。
一房一房丁寧にハサミで切り取り、傷んだ粒を除きながらコンテナに入れて行きます。



摘み取られた葡萄はすぐに醸造所に運ばれプレス機にかけられます。

その後じっくりと発酵、熟成、の過程を経て瓶詰めとなります。

その間にも様々な手間暇があるのでしょうが、今日は1年で1番忙しい日。
詳しいお話を聞くことは憚られます。
高橋さんにはまたの機会にじっくりお話を伺いたいと思います。



ところで、この腰につけている発泡スチロールは超軽量小型椅子。

低い場所にある葡萄を収穫するときに楽な態勢で作業でき、長時間の作業にはこれがあるとないとでは大きな違いがあります。
誰が考案したのでしょう。実はかなり有能アイテムです。



宙に浮いたワイン


陽が沈むのがすっかり早くなったこの日、作業終了後に昨年のワインを分けていただきました。

コロナ禍で今年のワインフェスタも中止になってしまい、そのために確保してあった80本のうちの1本だそうです。
宙に浮いてしまったワイン。

ワイン好きが集まるワインフェスタで地元の「えべおつWine」をいろんな方々に飲んで頂きたかったと残念でしかたがありません。

思いがけず、手に入ってしまった「Regenbogen虹 2019」(レーゲンボーゲン虹 2019)。

おいしい料理とともにいただくことにしましょう。
さて、葡萄には葡萄、、、葡萄の料理、、、。



葡萄ソースのチキンステーキ


焼いたチキンを葡萄ソースでいただくことにします。


材料

鶏もも肉 1枚
葡萄(今日は巨峰)10粒くらい
葡萄ならばなんでもよいです。シャインマスカットなど皮ごと食べられる種類も◎。

調味料

バルサミコ酢(今日はビアンコ)大さじ2
塩コショウ
ワイン(白)大さじ1
オリーブオイル
ハチミツもしくは砂糖少々(お好みで)


作り方

沸騰したお湯に一粒づつの葡萄を10〜15秒ほど茹で、冷水にとります。
葡萄の皮と種を取り除き、半分に切っておきます。





鶏もも肉をたたき、皮目に切り込みをいれ強めに塩コショウをふります。

フライパンにオリーブオイルをひき、皮目がパリッとするまで焼きます。

裏返したらフライパンに蓋をして火を弱めじっくり中まで火を通します。



火が通ったところにバルサミコ酢大さじ2白ワイン大さじ1を振り入れ、お好みでハチミツか砂糖を少々、先ほど用意した葡萄も入れ2〜3分煮詰めたら出来上がりです。

温かいうちに頂きましょう。
もちろんワインとともに。



「Regenbogen虹」

「Regenbogen虹」(レーゲンボーゲン虹)はえべおつWineの原点となるワイン。

赤2品種(ピノ・ノワール、ツヴァイゲルト·レーベ)
白5品種(ピノ・ブラン、シャルドネ、リースリング、ミュラー・トゥルガウ)
の7品種の葡萄が混合しているのでほんのりピンクゴールドの綺麗なワインです。




チキンと葡萄を味わい、ワインをひと口。

「ああ〜これこれ!食べたかったのこれ!」

少々ざっくりめの料理を丁寧なワインが上質な料理にしてくれているように感じます。
ひと口のワインは偉大です。

一言でいうと「しっくり」でしょうか。
口の中がしっくり整うのです。

鶏もも肉の旨みと温められた巨峰の甘みに綺麗なスッキリワイン。

なんだかとても贅沢なディナーを頂いているような幸せをじんわり噛み締めました。




すっかり夢中で食べながら今年のえべおつWeinに思いを馳せます。
去年のワインと今年のワインの飲み比べしてみたり、、、なんて、間違いなく至福の時間です。

地元のワインを応援し、毎年その成果を心待ちにしています。
今年も指折り数えて待つことにいたしましょう。

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