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〜北海道便り3月中旬~北海道黒大豆の炒り豆腐

2022.03.22

音をたてて雪が溶けていくような、春めいて気持ちの良い3月のある日。
深川での所用を済ませ、従姉のピーマンハウスの様子を見てきました。


小さな苗の緑に癒される


小さな苗が育苗ポットの中で元気に育っています。
ハウスいっぱいのみどり!





こんなみずみずしい緑色を見るのは実に久しぶりです。
思い切り深呼吸したくなるような鮮やかなみどりに目も心も癒やされます。
この小さな苗が地面に定植され、ピーマンの実をつけるのは2ヶ月後くらいでしょうか。楽しみに待ちましょう。




グレーのお豆腐



北海道深川と滝川の両市と隣接する妹背牛町。
その小さな町で長年丁寧に作り続けている豆腐を今も店頭販売している高田豆腐店。

壁に貼られた値段表にも律儀さと誠実さが滲みます。
もめん、きぬ豆腐 122円
北海道大豆豆腐  180円
くろちゃん豆腐  250円

これはそのまま原材料の値段の差なのでしょう。
輸入大豆使用
北海道大豆使用
北海道黒大豆使用

年季の入った値段表に頭がさがります。

本日購入したのはくろちゃん豆腐2丁。
名前の通り北海道黒大豆から作られた豆腐で、スーパーの豆腐よりひと回りおおきいのは町のお豆腐屋さんならではです。





そしてなにより目をひくのはその色です。
「豆腐は白」の概念を見事に覆すグレー!

白大豆で作られた普通の豆腐は白ですが、くろちゃん豆腐の材料は黒大豆。
当たり前にグレーになります。
食欲をそそる色かと問われたならば「いや、、、うーん、、、」と答えてしまいそうな色ですが。

でも見た目に騙されては後悔します。
大豆の香りと旨味が凝縮されたその味と、ややねっとりした舌触りの不思議な豆腐体験は病みつきになってしまうのです。

いつもは冷奴、湯豆腐など素材そのものの味で楽しむのですが、今日はひと手間かけましょう。
炒り豆腐と揚げ出し豆腐。

ときたら、ここは日本酒ですね。
いそいそと日本酒(今日は秋田の銘酒「作」)を買って帰ります。





キリッと冷酒で頂きたい純米酒。
こんな時はアイスペールに雪にを入れて冷やすのが北海道冬流。
ワインをすぐ冷やしたい時など便利に使う(いつもは厄介な)雪ですが、この方法を使えるのもあと僅かになりました。
春が来るのは嬉しいけれど、これだけは少し残念な気もします。
さあ、いざ調理といたしましょう。




炒り豆腐

(北海道黒大豆使用のお豆腐で)


<材料>
豆腐(今回は北海道黒大豆使用) 1丁
豚挽肉 100グラム
ごぼう 太めならば半分
にんじん 半分
長ねぎ 20センチくらい
卵 1個
この他、椎茸、春〜夏の季節ならばいんげん、絹さやなども

<調味料>
醤油 60cc
みりん 60cc
 砂糖 大さじ1
サラダ油 少々

豆腐はしっかり水切りをしておきます。
やり方はいろんな方法がありますが、私はざるにのせた豆腐に水を入れたボールを重しに使うやり方です。





ごぼう、にんじんは千切りに、ネギは小口切りにしておきます。





深めのフライパンにサラダ油を引き、豚肉を炒めいろが変わったらごぼう、にんじんも入れ炒め合わせます。
野菜にある程度火が入った段階で調味料を加え、弱火でじっくり煮詰めます。





煮汁がほぼなくなったタイミングで強火にし、水切りした豆腐を手でほぐしながら入れます。
豆腐に中まで火が入ったタイミングでネギも加え火をいれたら最後に卵をわりいれ全体にまぜあわせたら完成です。






酒肴として、ご飯のお供として我が家では人気の副菜です。

炒り豆腐は冷めても美味しくいただけるのでついでに揚げ出し豆腐も作ります。
揚げ出し豆腐のときは強い水切りは必要ありません。
キッチンペーパーで豆腐を包み水気を少し拭き取るくらいで大丈夫です。





片栗粉をつけて油であげ、揚げたてに和風出汁(うどん出汁より少し薄めの味付け)をはり、大根おろし、みつばを添えればできあがり。






出来立て熱々の揚げ出し豆腐と炒り豆腐。
よく冷えた日本酒を一口クピ。

「頂きます。」

大豆の甘さと香りを感じます。
大地が口の中で広がり、味蕾も身体も大喜びです。
最後に白ご飯に炒り豆腐を載せて丼のようにかきこんでお腹いっぱいです。

「ご馳走さまでした!」





畑には黒い融雪剤が撒かれ、白かった畑がグレーに変わりました。
農作業が忙しくなる日も目前です。
待ち焦がれた春が来ます。

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