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料理

〜北海道便り9月初旬~男爵いものシンプルポテトサラダ

2022.09.09

9月に入り、風も空もすっかり秋になりました。
ゆっくり沈む太陽は少しづつ距離を計っているようです。
稲田は黄金色に染まり、風景までも秋を強調します。

「なんか、秋だね。すぐ雪だよね…。」

「まだ2ヶ月も先だよ。」

「いやいや2ヶ月なんてあっという間っしょ。」

「あーあ今年は冬タイヤ新しくしなきゃなあ」

などという会話が増えてきます。
慣れているとはいえ北海道民にとって

どんと来い冬!

とはなかなかいきません。
ならば秋を思う存分たのしみましょう。



この時期ならではの掘りたてのじゃがいも、玉ねぎが産直市場にならんでいます。
よく寝かせたじゃがいもも糖度が上がり美味しいのですが、やはりみずみずしいこの時期ならではのじゃがいもは格別です。

キタアカリ、とうや、インカのめざめなどいろいろな種類のじゃがいもが並んでいますが、私のお気に入りは昔ながらの男爵いも。
ホクホクしたほっとする味わいです。

今日はこの男爵いもを使って家庭料理の定番、ポテトサラダを作ります。

きゅうりやハム、ニンジンが入ったポテトサラダもおいしいですが、我が家のポテトサラダはじゃがいもとゆで卵、玉ねぎのみの構成。
じゃがいもの旨味を自然に引き立てる極々、シンプルなポテトサラダが一番美味いとたどり着いた調理法です。




シンプルなポテトサラダ



材料
じゃがいも(私は男爵)  1キロ
玉ねぎ 小1個
たまご 3個

調味料
オリーブオイル(サラダ油) 大さじ3
穀物酢 大さじ1.5
塩 小さじ1
コショウ 適宜
マヨネーズ 好きなだけ(少なめがオススメ)

じゃがいもは皮を剥き、一口大くらいに切ります。
大きめ、小さめとバラバラな大きさの方が美味しくなります。



卵3個は固茹で卵にし、白身と黄身にわけておき、白身をザクザクと切っておきます。





じゃがいもを塩小さじ1いれた水からゆでます。一番大きなじゃがいもが柔らかくなったタイミングで茹で汁をすて、もう一度鍋を火にかけ水分を完全に蒸発させます。
この時に鍋を振り粉吹きにします。
この作業を怠るとベチャッとしたポテサラになるので、おろそかにはできません。

小さめに切ったじゃがいもは煮崩れて大きめのじゃがいもにまとわり付き、食感が楽しくなります。
このためにバラバラの大きさに切った方が良いのです。




湯でている間に玉ねぎをスライスし、オリーブオイル、酢、塩コショウでドレッシングを作ります。
茹で上げたじゃがいもをこのドレッシングで和えるのでおおきなボールで作って下さい。




粉吹になったじゃがいもを熱いうちにこのボールで和え、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やしておきます。




冷えたじゃがいもとザク切りにした卵の白身をマヨネーズで和えたら出来上がりです。
ドレッシングで下味がついているのでマヨネーズは少なめにします。




お皿に盛り付けたら黄身をざるで濾しミモザにして飾ります。





出来上がり。
鮮やかな黄色が見た目も華やかで食欲をそそります。




今日は地ビールとあわせましょう。
「空知ヴァイツェン」
多少値段は高めですが、すっきりした飲み口で欠点が見当たらないビール。

いただきます!

じゃがいも…旨い。

ポテトサラダは我が家で特別なメニューのひとつ。定番だからこそ毎回丁寧に大切に作ります。

昨日読んだ本(吉田修一著 ミスサンシャイン)の中の1節
「世の中の中心なんてものがあるとしたら、それはあなたのお母様が作ったご飯よ。」



我が家の定番の家庭料理をご紹介しました。

四季のうち北海道で長いのは冬だけです。
大雪山では紅葉が始まった、と今日のニュースが伝えていました。
短く、美しく、おいしい秋を堪能しましょう。

〜北海道便り~は最終回です。
約1年半、自分の日々の献立にも張り合いができてとても楽しく書かせていただきました。
読んでいただいた皆様、ありがとうございました。

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