かんたんなのに旨みがぎゅっ! 保存もきく塩豚レシピ
基本の塩豚のレシピ
豚肩ロースのブロック肉に塩をして熟成させるだけでかんたんにできる塩豚。
今回は基本の塩豚のレシピをご紹介します。
塩豚とは
豚肩ロースのブロック肉に塩をして、熟成させたものが塩豚です。
時間の経過とともに味わいが変化するので、そのときどきの味を楽しめます。
翌日から使えて、1週間ほど保存も可能です。
塩豚の味わいの変化
日ごとに塩がなじんでいくので、味わいの違いを楽しめます。
週末に仕込んでおけば、平日に使いまわせて便利です。
2日目の塩豚
2日目の塩豚は、見た目の変化はないものの、ほんのり塩味がのっています。
肉本来の味を楽しむソテーなどで食べるのがおすすめです。
「2日目の塩豚で作る! 塩豚ソテー バルサミコソースのレシピ」
3~4日目以降の塩豚
3~4日目の塩豚は、酸味を帯びたにおいが少しあります。
コクを生かして炒め物やパスタの具にするとおいしいです。
5日目の塩豚
5日目の塩豚は水分が抜けて、脂身も黄色っぽく変化します。
もうすぐ1週間経つタイミングで残りを全部ゆで塩豚にするとよいです。
熟成が進んだ塩豚はゆで汁もおいしいです。
塩豚のレシピ
材料
- 豚肩ロース肉(かたまり)…500g
- 自然塩…大さじ1/2
作り方
- 豚肩ロース肉全体にまんべんなく塩をふり、手でよくもみこんでおく
- 空気に触れないよう、ラップをぴっちり巻き、ビニール袋に入れる
- そのまま冷蔵庫で保存。使うときは使う分だけ切り分けて、残りはまたラップでぴっちり巻いて冷蔵庫へ
※塩が少ないと上手に熟成しないので、適宜調節して下さい。
※キッチンペーパーで肉を包んでからラップし、毎日キッチンペーパーを取り換えるのも手です。
手軽に肉から出てきた水分を取り除くことができます。
実際に作ってみた感想
肉からどの程度水分が出るのか分からなかったので、キッチンペーパーを毎日取り換えて作りました。
1~3日目くらいまではキッチンペーパーが湿って赤っぽくなりました。
塩が足りないとうまく熟成されず、腐敗する恐れがあります。
レシピの分量の塩で表面にまんべんなくゆき渡らなかったと感じたら、気持ち多めに塩をするとよいです。
3~4日目の塩豚は、酸味を帯びたにおいを感じるときもありますが、ナッツのような香ばしい香りがほのかにして、旨みも強く感じました。
まとめ
塩豚は週末に仕込んでおくと調理がラクです。
かたまりのまま熟成させるので、薄切り肉より保存がきき、調理法によって厚くも薄くも切れます。
いろんな料理にアレンジできるので、塩豚の味わいの変化とともに楽しんでみて下さい。
参考文献:発行人 長坂嘉昭『dancyu日本一の肉レシピ』(2014)株式会社プレジデント社