離乳食完了期 パクパク期の離乳食の進め方
このころになると表情がしっかりしてきて、かみつぶす力が強くなってきます。口は大人と同じように動きますが、かむ力はまだまだ発達中です。形やかたさの違ういろいろな食材に合った食べ方を覚えていく時期です。
かむ力と調整力を育てよう
食べものの形状やかたさはそれぞれ違うので、それに合わせてじょうずに食べられる調整力を身につけていきましょう。メニューにさまざまな食材をとり入れて、いろんな味やかたさを味わわせて下さい。
スプーンの練習をしよう
手づかみ食べをじゅうぶんにしてきて、自分で食べものを口に運ぶ自立心が育ってきたら、スプーンの練習もしてみましょう。最初はじょうずに使えなくて当たりまえなので、気長に見守って下さい。大きめのどんぶりに入ったとろみのある食べものだとすくいやすいです。フォークは一口量を覚える練習には向いていないので、スプーンから始めましょう。
母乳・ミルクは臨機応変に
母乳・ミルクは無理にやめなくていいですが、1日1~2回にとどめましょう。食後の授乳は不要です。ミルクばかり欲しがって体重が増えない場合は、思い切ってやめてしまってもよいです。その分おなかがすいて食が進むので、お母さんもラクになります。そのときそのときで判断して下さい。
離乳完了の目安は?
離乳完了の目安は、大きく2つ。
- 形のある食べものを前歯でかみ切り、歯ぐきや奥歯でかみつぶして食べられる
- 必要な栄養素の大部分を食事でとれる
1日3回の離乳食をきちんと食べ、コップでミルクなどを300~400ml飲んでいれば、離乳食は卒業です。
栄養補給としてのおやつ
1才を過ぎると、小さな体のわりにたくさん食べないと、栄養補給が間に合わなくなってきます。そこで、軽いおやつの出番です。大人と同じ時間帯に食べていると、食事の間隔が長くあいてしまうので、合間におやつをはさみましょう。朝食が早い場合は、午前と午後に1回ずつ、遅い場合は午後に1回だけ。時間を決めて、食事に響かない軽めのものにして下さい。
まとめ
なんでも食べる食欲旺盛な子、ゆっくりと慎重に食べる子。ほんとうにそれぞれのペースや好みがあります。ゴールをあせらず、離乳は1才6ヵ月ごろまでに完了すればいいと思って下さい。みんなで一緒に食事したり、色鮮やかな盛りつけにしたりと、食べる楽しさを教えて、食事の好きな子に成長できるよう促してあげて下さい。
参考文献:上田玲子監修・指導(2013)『離乳食大全科―これ1冊でOK スタートのおかゆから1才半ごろの完了まで』主婦の友社