
アトピー性皮膚炎のかゆみを抑える かゆみ対策法
かゆみはなぜ起きる?
かゆみは、皮膚の知覚神経、なかでも痛みや熱さを感じる神経の働きが脳に伝わって感じるものです。かゆみの主な原因は、ヒスタミンという化学物質だといわれています。その他にも、サブスタンスPやキニンといった神経の信号を伝達する化学物質も大いに関係しています。そのため、抗ヒスタミン剤でヒスタミンの作用をブロックしても、他の神経伝達物質を止めることはできず、かゆみが治まらない場合もあります。
日常ですぐにできるかゆみを抑える対策をいくつかご紹介します。
かゆみを抑える かゆみ対策法
入浴で清潔を保つ
湿疹のかゆみは、肌に汚れが付着して刺激を受けているときに感じやすいです。入浴をきちんとして、清潔を保つことが大事です。
ほてりがあるときはほてりを鎮める
湿疹のかゆみは体が温まったときにも感じやすいので、入浴後に体がほてるときはぬるま湯や水をかぶってほてりを鎮めてからあがりましょう。冷たいタオルを当ててかゆみを抑えるのもよいです。
保湿する
皮膚の表皮は、水分と油分によって異物の侵入を防いでいます。肌が乾燥するとこのバリア機能が弱まり、刺激を受けやすくなります。保湿剤を使ったケアで肌の乾燥を防ぎましょう。
肌にやさしい衣類をまとう
衣類の素材は、できるだけ毛糸や化学繊維を避け、肌触りのよい綿などを選びましょう。また、繊維の原料だけでなく、締めつけが強く皮膚を圧迫するのも刺激になるので、衣服を選ぶときは着心地を重視して下さい。
掻き傷を作らないようにする
湿疹の治療中は掻き傷をつくらないことも大切です。掻き傷ができると外部からの刺激物質が入りやすく、細菌感染を起こしやすい状態になります。また、掻くことでかゆみが増してしまい、悪循環になってしまうこともあります。爪を短く切っておいたり、かゆいときは手袋をして寝たりして対処して下さい。
かゆみによる睡眠不足を防ごう
かゆくて眠れず、睡眠不足になってしまうと、健康面で他にも悪影響が出てしまいます。かゆくて眠れないときは、抗ヒスタミン薬を服用するのもひとつの方法です。抗ヒスタミン薬は眠気を起こす作用があるので、入眠の助けになります。用法容量を守り、必要に応じて医師に相談して服用して下さい。
まとめ
かゆみを感じるとつらいものですが、掻きすぎるとかゆみが増したり掻き傷を作る原因にもなるので、なるべく掻かずにかゆみを抑える工夫で対策をしましょう。
参考文献:アレルギーネットワーク編(2000)『アレルギーの快適生活』風媒社