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暮らしのこと

あの素晴らしい透明な氷を求めて

2020.09.16

ジントニックをお家でジンワリ楽しみたい。

と、はからずもやってしまった感のある駄洒落にはどうかご容赦いただき、気を取り直しまして、1日の終わりに、自分の落ち着ける場所でゆったりと自由にくつろぐそんなひとときに、日々のねぎらいというか、ささやかな幸せを感じるという方は多いのではないでしょうか。


各々それぞれ思い思いの憩いのスタイルというのがあると思います。最近の私にとってのそれといえば、キッチンのカウンターにもたれて音楽をかけ、グラスを傾けながらなんとなくのんびりする、さながら馴染みのBARにでもいるかのような気分になりきって過ごす“おうちBAR”の時間です。


この“おうちBAR”、もちろん実際のBARとはおよそ空間やホスピタリティなど比ぶべくもありませんが、それでも普段よりちょっと照明を落として、iPadで適当なジャズのプレイリストを選んでおき、ドリンクをつくってカウンターチェアに座ればまあ、いくらかはそれなりになってしまうもの。


自宅という安心感も手伝ってか、いわゆる”おうち時間”の使い方のひとつとしてもいいということで、1本、また1本とキッチンへの酒瓶の侵入を許し、ちょこちょことカクテル用の器具をそろえたりなどするうち、ついにはボトルをいくつか置いておける棚までDIYしてしまいました。



カクテルひとつとってみてもスピリッツやリキュールの銘柄や種類はもちろんのこと、選ぶグラスの材質やサイズ、道具の手触りなどこだわりはじめればほんとうにキリがない世界ですが、そこのところはあくまで“おうちBAR”ですもの、自分がそこそこ満足できる範囲で無理なく楽しむのがなにより大事。カクテルシェーカーなんて一体何年ぶり!?でしたが久々の素人バーテンダーを夜ごと楽しんでいます。


ですが、そんなこんなとやっているうち、それでも段々とこだわりたくなってきたものがあります。


それは、氷です。


グラスやお酒を冷やしておくためには欠かせないものですが、これをあの、BARで供されるロックグラスなどに入っている、透明でゆっくり溶ける大きな氷でジンワリ楽しみたい!と思うようになりました。


我が家の往年の冷蔵庫の製氷機はそれでも自動で氷を作りためてくれるタイプで普段使いにはなにかと便利ですが、ひとつひとつのサイズが小さく、色も白く濁っています。まあ、とは言ってもたかが氷でしょう、などとはじめのうちは製氷機のそれを構わずガシガシ使っていましたが、どうにも溶けていくのが早く、やはり味も見た目も今ひとつ。


ではコンビニなどで市販されているロックアイスではどうかというと、氷自体はしっかり透明でそこそこ大きめのものも入っているため、たまの来客時などではお世話になっていました。


しかし日用するとなると無くなる頻度と購入するタイミングとがうまくかみ合わず、同じようなものがお家でもつくれたら気兼ねなく使えていいのにと思っていたところ、お家で透明な氷のつくり方を教えてくれるいくつかのサイトや動画を見つけました。


それぞれにいろいろなやり方があるようですが、どうやら原理は同じようなので今回は以下の要領で透明な氷づくりにチャレンジしてみました。


なんとなく把握できたお家で透明な氷づくりのポイントメモ

1  大きめの保温容器で時間をかけてゆっくりと製氷する。

2  すべての水が完全に凍り切ってしまう前に取り出してアイスピックと水で成型する。


白く濁る原因は純水以外の不純物(空気、カルキ、ミネラルなど)が一緒に凍ってしまうためらしい。これを防ぐためには時間をかけてゆっくり凍らせてやる必要があり、家の冷凍庫に入る小さめサイズのクーラーボックスを製氷容器として購入。カルキ抜きには煮沸や浄水器を利用する。ミネラルも純水にとっては不純物のため、ミネラルウォーターなどを使用する場合は成分表示を確認してミネラルのできるだけ少ないものを選ぶといいらしい。今回はマルチピュアの浄水器を使用。



凍り切らない方が綺麗な透明になるらしい。冷凍庫に入れておく時間は20〜24時間とあるサイトが多かったため、今回は24時間を採用。アイスピックは割りやすい3本針のものを購入。



といってもひとまずはクーラーボックスに浄水器から水を注いで冷凍庫にしまっておくだけ。うまくいけば日用していきたいのでこういう手軽さがありがたいです。


ということで、

結果(1回目)


製氷時間:24時間



透明な氷が、しかし、アイスボックスの表面からせいぜい2cm弱くらい。冷凍庫の強度設定は中。割って中を確認した時点で薄氷はバリバリと崩れてしまいました。仕方なくもう一度最初からトライ。


そして、


結果(2回目)

製氷時間:40時間



前回よりも層は厚いけれど、それでも中心部分の多くは水。まだ時間が足らなかったか、そもそも冷凍庫の強度設定を大にするべきだったか。かろうじていくつかの透明な薄氷が収穫できたものの、理想にはまだ遠く、再度トライ。


というわけでここまでお読みいただいたのにもかかわらず誠に申し訳ないのですが、この記事を執筆中の現在、なんとこのクーラーボックスでの製氷には成功しておりません。ただいま環境や時間を変えて4回目の製氷のため、再々再度水を溜めたクーラーボックスを冷凍庫に入れてあります。製氷って奥が深い!うまくいった結果までをまとめてお伝えしたかったのですが、氷は透明にはなったものの、ちょうどいい製氷時間を探るのに思った以上に時間がかかってしまいました。


果してお家でジンワリ楽しめるための大きい透明氷はできるのか?


恐縮ながら次回に続きます。


おまけ

まさかこんな事態は想定外でしたが、製氷の道具を探す際に、実はもうひとつ別の製氷器を見つけていまして、念のため一緒に購入し、1回目の失敗の後、セーフティとしてこちらを使っても製氷しました。この製氷器は直径5cmほどの透明な丸氷が2つできるというもので、3層容器の内側からゴム、プラスティック、発砲スチロールというハイテク構造に期待が膨らみます。



製氷時間は16時間と表示されていましたが、1回目クーラーボックス製氷の結果から、少し長めの時間凍らせてみました。


そして、


結果(1回目)


製氷時間:16+4時間



すべては凍り切らず、全体の3分の2くらいのサイズ。いちおう透明な氷という目的は達成するものの、サイズが小さく形も不格好。さては我が家の往年の冷蔵庫の冷凍機能自体がが低下してきているのではという重大な不安を抱えながらも、いちおう再トライ。

結果(2回目)

製氷時間:30時間



みごと丸々とした透明氷!今回のチャレンジはじめての成功に思わず胸が躍る。周りのバリはナイフで簡単に削れたがそのままでも十分きれい。ジンでジンワリと再三言ってたのに今回もウイスキーのロックにしてしまった。しかしコントラストができて写真もきれい。溶けるスピードもゆっくりで味も満足!あらためて、透明な氷っていいなあ。



ということでおかげさまでひとまずお家でも透明な氷はできました。こちらの丸氷製氷器、クーラーボックスに比べてサイズも小さなお弁当箱くらいなので、ひとまず気軽に試してみたいという場合はこちらの方でいいかもしれません。が、うちの冷蔵庫の場合30時間で丸氷2個の生産量となるため、日用の氷の消費には残念ながらまったく追いつきません。

ということでクーラーボックス製氷の成功を目指して、やっぱり次回に続きます。

※製氷時間や結果は外気温や水温、お使いの冷蔵庫によっても異なってくると思われるので、あくまでご参考までに。

(後編はこちらから)


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