衣替えの季節 衣類のケアと収納のコツ
2015.10.09
10月は、秋の衣替えの季節。夏服をしまう前のケアと、収納のコツについてお話します。
大切な服をきちんと休ませて、また来年、気持ちよく袖を通せるように収納しましょう。
夏服のメンテナンス
黄ばみが出たとき
黄ばみの正体は、繊維の奥に染みこんだ汗です。シミ抜きをすることで落としましょう。
シミ抜きのやり方
- 台所洗剤をもみこんで皮脂の油分を落とす
- 一度すすぐ
- 酸素系漂白剤で漂白する(汚れがついて時間が経っているものは、つけ置きにする)
塩ふきしている
濃い色の衣類や帽子に、白い輪のようなものがつくのが「塩ふき」です。
汗が乾燥し、塩化ナトリウムが表面に出てきて起こります。
洗えるものであれば、普通の洗濯で充分に落とせます。
丸洗いが難しい帽子などは、固く絞った布で帽子の内側をふいて下さい。
それでも落ちない場合は、ふき洗いをして下さい。
ふき洗いのやり方
- タオルに薄めた中性洗剤を染みこませる
- トントンと優しくおさえるようにたたくか、優しくふきとる
- 洗剤がついていない濡れタオルで、洗剤と浮かせた汚れをふきとる
- 風通しの良いところで水分を飛ばす
使用する中性洗剤は、ウール洗いやおしゃれ着洗い用の洗剤が良いです。
洗剤の使用方法を確認して、注意事項を守って使って下さい。
ふき洗いに向いているもの
丸洗いできないもの、水でジャブジャブ洗えないものは、ふき洗いがおすすめです。
汚れがたまりやすい部分を、ふき洗いでこまめにお手入れすれば、大事な衣類も長持ちします。
汚れがちな部分は、カバンの持ち手部分、衣類の襟、袖口、わきの部分です。
上手な収納方法
衣替え時期の収納で、気をつけたいポイントをまとめました。
晴れた日に衣類を収納する
湿気が多い雨の日などに衣類を収納すると、水分も一緒に収納することになってしまいます。
晴れた日の乾いた空気とともに衣替えをしましょう。
湿度管理
- 保管する前に、洗濯や消臭スプレーの水分をしっかり飛ばす
- ギュウギュウに詰めこまない
- たまにタンスやクローゼットの空気を入れ替える
- 市販の湿気とりなどを活用して湿度管理する
- 湿気は下にこもる性質があるので、湿気に弱いウール、カシミヤ、シルクは上の方に、湿気に強い綿や麻は下の方に収納する
光
日光や蛍光灯など、強い光が当たると色落ちの原因になります。
光を遮断できるところで保管して下さい。
まとめ
ぜひカラッと晴れた日を選んで衣替えをしましょう。
衣服のケアと適切な収納方法で、上手に衣類を休ませてあげて下さい。
参考文献:山崎勝(2013)『おうちでできる「衣類ケア」の決定版 衣類の洗濯・収納・お手入れ便利帖』幻冬舎エデュケーション