“こころの五感を大切に” 有馬白百合幼稚園 園長 持田 進吾様インタビュー
神奈川県川崎市宮前区の閑静な住宅街に、かわいいドングリのキャラクターがお出迎えしてくれる幼稚園があります。
2017年に50周年を迎えた歴史ある有馬白百合(ありましらゆり)幼稚園です。
今回は、有馬白百合幼稚園の園長先生である持田 進吾様にインタビューし、幼稚園の歴史や幼児教育で大切にしていることについて伺いました。
ーこれまでの歴史について教えてください
山里の風景を残したい。そんな想いからリニューアルした園舎
去年2017年に50周年を迎えました。
昔この辺りは山、谷、雑木林でした。川で釣りして遊んだり、山でドングリを拾ったり、こどもが自然に触れる環境が溢れていたけれど、次第に周りの乱開発が始まり、いつしかコンクリートジャングルに。
幼児教育に携わる中で、こどもたちに自然を残すべきだな、と常日頃から思っていたので、建物が老朽化して園舎のリニューアルをする際、幼児の環境をつくるために野山がある空間を残すべきという発想で、建築設計事務所の方に相談をさせていただきました。
「こどもたちの空間をどうするか?」
園舎のリニューアルを決めて、建築設計事務所の方達と話し合った際、
「こどもの目線で作るのか?」
「大人の目線で作るのか?」
で、多くの議論を重ねました。
わたしはこども目線、大人目線のこの両方の視点が大切だと考えており、「いいものをできるようにしたい」という想いから、建築設計の方達には「幼児教育を勉強して欲しい」というリクエストをしました。
テーマは「こどもたちの空間をどうするか?」
建物が1つ変わるだけで、環境が変わり、関わる人たちやこどもたちの心も変わります。
この地域のこどもたちに良い教育環境を作るために、この園舎には多くのこだわりを取り入れました。
ー有馬白百合幼稚園が大切にしている教育を教えてください
これから生きていくために大事なこと「自分のことは自分でやる」
小学校に入る前の初等教育としての原体験は幼稚園です。
「自分のことは自分でやりなさい」それをこどもたちには言い続けるようにしています。
これから生きていくために大事なことだから、意味が分からなくても伝え続けています。
毎回毎回同じことを唱えていかないといけませんが、無理に理解させる必要はありません。
食育や自然を大切に。それ以上に大切なのは環境
教育において食育と自然は手を抜いてはいけないものだと思います。
それ以上に教育環境を整えることが大切だと考えています。
世界にはこどもたちの教育環境が良いと言えない国が多くあります。
この「すごいね!みんなの通学路」という本を見てください。
いまだに学校へ行くのに何キロも歩かなければならない国も多い。大人でも渡るのが難しいような川を越えて学校へ行っているこどもたちもいます。
その点、日本はとても恵まれていると感じます。
この恵まれた日本の教育を次代に残すのが私たちの役割です。
私たちは地域にあった教育環境を作っていなければなりません。どこで育つかはこども達にとっても必要な体験です。
もちろん、良い教育環境は親の願いでもあります。
住むところにあった教育環境をよりよくしていくことが何よりも大切であると思っております。
環境という意味では先生達の存在も重要です。
いい先生のイメージは大事。こどもたちにとっては一生ものです。
「先生は楽しんでやって欲しい」といつも言っています。先生が楽しんでないと、こどもたちも楽しくないはずだと考えているからです。
また園内は、全体を見渡せるようにした作りとしています。
初めての方は少し迷子になってしまうかもしれませんが、先生の目線からすると園内全体が見渡しやすいのです。
目に見える環境だけではなく、先生との触れ合いといった目に見えづらい環境、そのどちらも大切にしています。
目に見えない水の品質も大切な要素
建物リニューアルする時に取り入れたものとしては、
・太陽光発電
・浄水器
・桜の木
などもあります。
御社のマルチピュア浄水器は、建築設計事務所からの紹介で導入することに決めました。
こどもが直接口にするお水なので、1台だけではなく、園内全ての教室の水道に浄水器を導入しています。
マルチピュア浄水器は除去物質の多さなど、他メーカーに比べても圧倒的に高性能ですが、そういった目に見えない性能を追求するメーカー姿勢は素晴らしいと思いました。
こどもは体重の70%を水が占めるといわれている位、水は大切です。目に見えないからこそ、水の品質にはこだわるべきだと思って導入いたしました。
生きていく上で水は原点ですから。
「きょうみ、かんしん、かんしゃ、かんげき、かんどう」こころの五感を大切に
幼稚園は情操教育です。動物とは違う人間の大きな特性は「こころ」。その「こころ」を育てることを私たちは大切にしています。
いろいろなことに興味を持つこと。
感じたこと、すごいと思ったことなどをありのままに表現したり、感心すること。
何かをしてもらった、困ったときに助けてもらった、どんなときでも「ありがとう」を素直に伝える気持ち。
素直に喜びを表現できること。
小さな体験でも感動できる、純粋な心。
これら全てを大切に「こころ」を育てる教育を行なっています。
「豊かな原体験の創造の場」をテーマにこどもたちが季節の移り変わりを感じ、創造性を育むことができる自然を生かした教育環境を与えることをこれからも継続していければと思っています。
ー編集後記
持田園長のお話を聞いてよく出てきたのは「環境」という言葉。
「よい環境をつくること」を重視する考え方に深いものを感じました。
マルチピュア浄水器は98種類の物資を除去できる、他社と比べても圧倒的に高性能な浄水器です。
そんな高性能な浄水器をこどもが触れる園内全ての水道に導入されているのは、「よい環境をつくる」という考えを持った持田園長だからこそだと感じました。
これからも、日本中のこどもたちが安心して暮らせる水づくりを浄水器メーカーとして提供し続けたいと感じました。