おいしい紅茶の入れ方をマスターしよう
おいしい紅茶の入れ方をマスターしよう
紅茶を飲む機会はあっても、正しい紅茶の入れ方は、意外と知らないものです。
今回は、紅茶のおいしい入れ方についてご紹介します。
丁寧に入れると、味や香りで応えてくれます。
茶葉の等級によって蒸らし時間が変わる
紅茶には等級があって、茶葉の大きさによって分類されています。
例えば、大きな形をとどめたリーフは「OP」、それより小さめのリーフは「BOP」、ティーバックに用いられることの多い粉茶に近いものを「BOPF」と呼びます。
大きなリーフだと断面が少ないので、抽出時間は長めにします。反対に、リーフが細かいものは時間を短めにと覚えておくとよいです。
茶葉を量ろう
カップ1杯分なら茶葉の量は約2~3gです。
お手持ちのティースプーン1杯は何gか、ポットには何cc入るのか知っておくと、目安になって便利です。
同じティースプーン1杯でも、茶葉の等級によって重さが違ってくるので、一度量ってみることをおすすめします。
紅茶には汲みたての浄水が最適
紅茶をおいしく入れるには、軟水が適しています。
日本の水道水の多くは軟水なので、そのまま使うことができます。
空気をたっぷり含んだ汲みたての水を使いましょう。
浄水なら塩素のにおいも気にならず、香り高い紅茶が楽しめます。
大きな泡が湧くまで沸騰させたお湯で入れるのもポイントです。空気を含んだ湯の中で、茶葉がよくジャンピングしてくれます。
ジャンピングとは
ジャンピングとは、熱湯の中に含まれた空気で、茶葉が浮いたり沈んだり、お湯の中を上下している状態のこと。
茶葉の旨みを引き出す工程のひとつで、日本独自の言葉です。
温めたポットに、しっかり沸騰した熱湯を注ぎ、蒸らす。こうすることで熱が保たれ、茶葉がくるくると泳いでくれます。
紅茶を入れてみよう
さっそく入れてみましょう。今回は失敗が少ない目安量を紹介します。
- あらかじめポットとカップをお湯で温めておく
- 温め用のお湯を捨てる
- 茶葉を5gポットに入れる
- ポットに沸騰したてのお湯を300cc注ぐ
- フタをして蒸らす(ティーコジーがある場合はかぶせると冷めにくくてよい)
蒸らす時間は茶葉の等級によって変わります。
大きめの茶葉なら3~4分、細かい茶葉なら2~3分です。
2分経ったら味見をして、薄かったら時間をのばすようにすると、失敗しないです。
ティータイムを楽しもう
おいしい紅茶を入れるコツは「茶葉を量る」「熱いお湯を使う」「味見をする」ことです。
簡単な工程ですが、これを守ることで、いつもとはひと味違う紅茶に出会えます。ぜひ丁寧に入れた紅茶の味を楽しんでください。
参考文献 三宅貴男(2015)『「うちでお茶する?」のコツ100』雷鳥社